事例紹介

事例に学ぶ事業承継

わたしたちがこれまでにお手伝いをさせていただいた事例のご紹介をします。

親族外承継を想定していたものの、支援を通じて改めて承継課題を


掌握できた事例

業種 デザイン業 業務内容 自動車、工業用デザインコンサルティング
創業 2003年 従業員 6名
代表者年齢 64歳 地域 名古屋
資本金 10,000千円 売上高 約1億円

親族外承継を想定していたものの、支援を通じて改めて承継課題を


掌握できた事例

業種 デザイン業
業務内容 自動車、工業用デザインコンサルティング
創業 2003年
従業員 6名
代表者年齢 64歳
地域 名古屋
資本金 10,000千円
売上高 約1億円

1.事業継承に至った経緯

経営状況は良好。代表者自身が、当社を創業(実質的に事業承継)する際に苦労した経緯があり、承継する側とされる側の立場に立っていろいろな策を検討しておきたいとの思いがありました。事業承継セミナーにも積極的に参加していた社長の姿勢を見ていた名古屋市新事業支援センターから、あいち事業承継ネットワーク事業に関する情報提供があり、相談に至ったものです。

2.事業承継における現状

代表者以外のデザイン従事者は20代~30代と年齢的に若く、事業として代表者に依存する部分は大きいものがありました。株式も100%代表者が保有しており、事業承継に対する具体的な動きはこれからの状態でした。
 子息は当社事業外に身を置いており、後継には関連会社に出向中の40代の社員への承継を考えていました。一方で、ヒアリングを進めて行くと株の一部を実子に残したいとの思いも垣間見えました。

3.事業承継に係る課題とその対応策

 事業承継については、顧問税理士法人と相談の上進めていくという前提ではありましたが、社長が客観的な意見も参考にしたいとの考えの持ち主であり、当ネットワークへの相談に至っています。
① 種類株の提案
前述のとおり、想定では後継者と子息の両方に株を承継させたいとする意向であったため、種類株の運用について提案を行いました。
後継者は親族外の社員を想定しており、経営上は過半数以上を持たせたい。一方で買取資金など当人の事情は勘案しなければならない。また、社長の子息への情や経営への影響も考えると、無議決権株式の活用なども検討すべきではないかという選択肢の提示を行いました。
② 後継予定者との面談
 後継予定者として社長の口から具体的な人物が挙がりましたが、細かい話は詰めたことはないとのことでありました。承継にあたっては後継者の意向や懐事情の確認を要するため、是非第三者立ち合いの上で話し合いをされたほうが良いと話し、後継予定者の同席面談を試みました。相当の期間を定めて候補日を検討しましたが、結局実現せずに終わりました。
該当者が外部出向しているという事情を差し引いても、日程がまとまらなかったのは、後継予定はあくまでも社長の胸の内にあっただけで、後継予定者がこれを議題としていざ交渉テーブルに着くことに、慎重姿勢であったのではないかとも受け取れました。
 今回の派遣を通じて、
・後継者の選定と意思疎通
・株式承継の詳しい進め方
という点が、当社の承継上の課題として再認識されました。

4.ブロックコーディネーターの所感

親族外承継で従業員への承継を前提とした案件でした。客観的にみると、現有スタッフの中では社長の力量が突出しており、業務ノウハウは属人的であるように見受けられました。相談の際には株式の承継が中心となりましたが、後継予定者との合意の形成や事業基盤の承継といった点も明らかに課題でありました。この点は、今回の相談前には社長自身も想定していなかった点であると考えられ、その意味では今回の事例は当社の事業承継を考える上で一助になったと思われます。

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