事例紹介

事例に学ぶ事業承継

わたしたちがこれまでにお手伝いをさせていただいた事例のご紹介をします。

事業承継を進めると同時に今後の事業環境を見据え 取引先企業のM&Aを視野に経営管理態勢を整えた。


業種 製造業 業務内容 自動車部品製造
創業 昭和56年9月 従業員 65人
代表者年齢 73歳 地域 東三河
資本金 20,000千円 売上高 990百万円

事業承継を進めると同時に今後の事業環境を見据え 取引先企業のM&Aを視野に経営管理態勢を整えた。


業種 製造業
業務内容 自動車部品製造
創業 昭和56年9月
従業員 65人
代表者年齢 73歳
地域 東三河
資本金 20,000千円
売上高 990百万円

1.事業継承に至った経緯

大手自動車メーカーとの取引により、売上高は安定推移しており度重なるコスト低減
要求にもロボット化や金型製作のアドバイスまで踏み込むなど付加価値の創造により、
安定利益を確保しています。会長も高齢となり70歳を機に実子である後継者に社長を譲り、今に至っています。

2.事業承継における現状

当初は、株式の移転や相続対策といった事業承継に係る直接的な課題認識による事業
承継支援の依頼でしたが、後継者を主体に事業承継支援をすすめる過程で、関連取引
先とのM&Aに伴う経営管理態勢の整備が最重要課題であることを認識されました。

3.事業承継に係る課題とその対応策

(1)株価評価と株式移転について
顧問税理士により株式評価を行ったところ、業績が良好であることから概算評価額100
百万円程度であることが判明しました。金額が大きく暦年贈与では後継者への株式集中
に期間を要することから、顧問税理士と相談のうえ「贈与税の納税猶予」制度などの活用を検討することにしました。
加えて、社外の弟など相続関係者にも後継者に株式を移転することについて、会長から
説明したうえで理解を得ておく必要があることも確認することが出来ました。

(2)事業用資産の取り扱いについて
数年前に金融機関で借り入れを行い本社および工場の敷地を含め、事業用資産の全ては会社所有となっていることから、特に課題は有りませんでした。

(3)M&Aに伴う資金調達について
近い将来、同社の成長のためどうしても取得しておきたい会社が有ることから、必要最小限の設備投資にとどめ、M&Aに備えて内部留保の蓄積に努めることとしました。

(4)M&Aに伴う経営管理態勢について
仮にM&Aを実施した場合、売上高は3倍、従業員規模も2倍程度となることが予想され、現在社長が深く関与している生産管理や品質管理などが十分に対応出来なくなることが予想されます。後継者を支える経営幹部の育成が急がれることから、組織態勢の見直しによる権限移譲に加え「人事評価制度」を取入れ試行することにしました。

4.ブロックコーディネーターの所感

当初は株式の移転や相続対策など「物的資産の移転」について関心を持ち事業承継支援
 の依頼がありましたが、中小企業診断士の派遣により後継者を中心とした経営管理態勢
 の整備や、M&Aを成功裏に導くために人材育成が急務であることを認識できました。
「人・ノウハウ」などソフトな経営資源の円滑な承継を目指し、人材育成などの取り組み
を開始できたことは、今後の成長機会を生かすためにも大きな成果であったと考えます。

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